【新連載:革製品の歴史】その4 “タバコ入れ”は明治時代を代表する小物?! 

革のまめ知識

みなさんこんにちは、KAWANOWAです。

カバンやバッグなど革製品の歴史をひもとく連載、第4回目です。前回はこちら
参考写真は、「袋物参考館」からお借りしています。

今回はお財布や革小物の歴史を紐解きます。

がま口や名刺入れなどの登場

ものの本によると、明治時代の小物・袋物の大半は実は「刻みタバコ入れ」だったのだとか。タバコの価格は、当時の値段で4円~40円と幅があり、かなりの高級品もあったようです。

そんな庶民のたしなみであり楽しみでもあった「タバコ」は、今でいう自分らしいおしゃれを表現するためのアイテムだったようです。

特にお金持ちの男性たちが、率先して金唐革や爬虫類素材などのタバコ入れを持っていました。キセルを収納する細長い本体と、刻みタバコを入れる袋状のものがジョイントされている形状が特徴です。

当時新たに登場した商品には、葉巻の渡来に伴って入ってきた「葉巻入れ」、口金の輸入による「がま口」「名刺入れ」などがあります。

「刻みタバコ入れ」は徐々に、「巻きタバコ」が主流になったことから、「巻きタバコ入れ」に姿を変えます。やがて現在のような、紙パッケージで巻きタバコが販売されるようになってからは、タバコ入れの需要は激減していきました。

藩札の発行とともに広まった長財布

一方で財布、特に長財布は、江戸時代に諸藩が「藩札」という独自の紙幣を発行するようになり、それを入れるために広まったと言われています。当時は木綿や絹などの布帛が主流だったようです。

明治時代に入って、紙幣が発行されるようになったり、少額紙幣が発行されるたびに、長財布は更に普及していったようです。

またがま口も、口金の改良に伴って、売れ行きが伸びていったと言われています。

そして第二次大戦後の昭和20年代半ばに、クレジットカードが登場。意外と早い時代だったことに驚きますね。

クレジットカード用のポケットがついた二つ折り財布も登場し、その後庶民のあいだにカードが普及していくにしたがって、急速に広まって行ったようです。

こちらは「袋物参考館」に展示されていた、バッグ、革小物職人たちの道具。ひとつひとつが大切に扱われている様子がうかがえました。

今回はこれにて。また次回をお楽しみに。

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