「実は、革ってサスティナブル」を広める、Thinking Leather Action(TLA)活動とは vol.3

革のまめ知識

こんにちは、KAWANOWAです。

「TLA(Thinking Leather Action)」の活動についての第3回です。1回目2回目はこちら

皮革・革製品の四つの誤解

最近では、エコやサステナブル、SDGsのワードをよく聞くようになりました。

消費者調査によりますと、全体の約7割の人が環境問題に関心があり、そのうちの約9割が「何らかの取り組みを実施している」ということがわかりました。

この結果が物語っているように、現在は世代・性別にかかわらず環境問題の関心が非常に高まっています。

ただ、このような風潮の中で、皮革・革製品については主に4つの誤解が生まれてしまっています。

単に誤解しているだけでなく、その誤解をそのままSNSやメディアなどで拡散してしまう人がいるのも残念な現状です。

【皮革・革製品への4つの誤解】

1 .皮革、革製品のために動物を殺していると言う誤解

2 .革製品を作るのをやめれば、畜産でのCO2が減ると言う誤解

3 .皮革は、石油素材などに比べ、環境負荷が大きいと言う誤解

4 .革の代替素材、ヴィーガンレザーなどは、皮革よりサステナブルであるという誤解

皮革産業連合会では、こういったポイントをQ&A形式でまとめ、一般消費者向けにパンフレットを作成しました。

若い世代や女性が手に取りやすい親しみのあるデザインで、店頭などに設置し配布していく予定です。

【パンフレット内容 抜粋】

革製品のためだけに、動物の命をいただくことはありません 。
革製品は、食肉用などの動物から、お肉をいただくときに出る皮を活用して作られています。なので、動物の命を革製品のためだけにいただくということはありません。
食肉文化が続く限り、動物に感謝の想いを込めて、命の一部である皮を無駄なく革製品として活用していく。
これはずっと昔から続く、エコでサステナブルな活動であり、この先も続けていくことが、私たちの使命であると考えています。

大阪、姫路、豊岡、名古屋、東京の全国5会場で、より詳しく皮革業界向けの勉強会も実施しました。講師はTLA座長の川北芳弘氏が担当しました。

KAWANOWAで大切にしているのは、江戸時代の“喫煙具”や“袋もの”から連綿と続いてきた、職人たちの技術力と高品質なレザーの質感。

動物からいただいた素材を無駄なく活かし、個体差や部位差があっても職人の目利きによって工夫しながら使ってきました。

「革はずっと昔からサスティナブル」をキーワードに、これからもKAWANOWAでは長く愛せる革アイテムをご提案していきます。

どうぞ、末永くよろしくお願いいたします。