この春から「革」「レザー」の用語に関するJIS規格が変わりました

革のまめ知識

こんにちは、KAWANOWAです。

皆さんは「JIS規格」という言葉を聞いたことがありますか?

「日本産業規格(Japan Indusrial Standardsの略)」で、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた、日本の国家規格のことです。

最近ではおもにサステナブルの観点から、例えばサボテンや果物の絞りかす等のアップサイクルから生まれた「○○レザー」「○○革」などが数多く見られるようになりました。

SDGsの流れで再生することは悪いことではないけれど…、けどユーザーの方々にとっては混乱しやすいのも事実。

「ヴィーガンレザーは本革?」「アップルレザーは経年変化するの?」といったシンプルな疑問が、あちこちで聞かれるようになりました。

そこで、2024年3月にJIS用語規定の改訂がなされ、「革」「レザー」の表記は「動物由来に限定」されることに決定しました。

今後は、廃棄された繊維を樹脂で固め、“レザーの代替素材”として開発された「○○レザー」などは、 新たな呼称へと変わっていくことになります。

これについては法的な拘束力や罰則はありませんが、主に大手百貨店や大手専門店チェーンなどは今後この規格に関して対応を進めていくと思われます。

新しく規定されたのは以下の項目になります。ぜひご一読ください。

今回の規定によって、いままでモヤモヤしていたことが明確化されました。現場での混乱も少なくなることでしょう。

そしてより、動物由来ならではのレザーの価値観がさらに高まることを期待しています。