【アトリエからの便り】職人コラム-サンバッグ坂本「本社が、台東区から墨田区に引っ越しました」

【職人コラム】本社が、台東区から墨田区へと引っ越しました

アトリエからの便り

みなさまこんにちは。株式会社サンバッグ坂本の坂本裕子と申します。爬虫類素材のバッグの仕立てを得意とするメーカーで、創業は1931年と88年の歴史があります。

この3月に、創業の地でもあり、長年慣れ親しんだ台東区を離れ、隅田川をはさんだお隣の「墨田区」へと会社が大掛かりな引っ越しをしました。

サンバッグ坂本 ビル

 

台東区の本社ビルの中には、クロコダイルの大量の革素材のストックから、職人たちがハンドバッグを作る工房、ショールームと様々な機能を備えていたため、これを一気に引っ越すのは、なかなかに大変な作業でした。

ご協力いただいたみなさま、本当にお疲れさまでした!

 

なんとストックルームには、約1万枚ものクロコのレザーが所狭しと積まれていたのです。扱ってきた素材は、9割がクロコ、残りの1割がオーストリッチやリザード。こんなにたくさんクロコ革を在庫しているところは他にないと、よく革屋さんには呆れられていましたね(笑)。

昔から使っている革漉き(革を薄くする)の機械や、グレージング(磨き)マシン、縫製に使う各種ミシンなども、もちろん一緒に引っ越してきました。(写真:KAWANOWAブログより)
昔から使っている革漉き(革を薄くする)の機械

こちら墨田区は、さすが「両国国技館」のおひざ元。ミシン越しに見えるのは、実は相撲部屋なのです。
ミシン越しの相撲部屋

時々、力士の方々とすれ違って、髷に使うびんづけ油の香りをかいだりすると、やっぱり墨田区に来たんだなーと感じます。街の雰囲気も少し変わる気がします。

隅田川にかかる柳橋

隅田川にかかる柳橋も近くです。ビルの屋上からは隅田川が見えるので、いまから夏の隅田川花火大会を心待ちにしています。引っ越し作業が落ち着いたら、またアトリエの中もご紹介いたしますね。もう少しお待ちください。

隅田川