お買い上げ頂いたバッグを、長くたいせつに使うために その2

革のまめ知識


まずは基本のケアをおさらい。今回はより具体的なケアをご紹介します。

KAWANOWAをご覧いただきまして、ありがとうございます。

さて、前回の「革のケア」に関する記事はいかがでしたでしょうか。
日々の基本的なケアは、それほど難しくないと思います。

順序は靴と同じです。再度振り返ってみましょう。

  1. ブラッシングでほこりを取る
  2. クリーナーで表面の汚れを取る
  3. クリームで革の表面を保護する
  4. 防水スプレーをかける

 

まずは、使う前の「ビフォア・ケア」をオススメいたします。
革製品はどうしても、使用していると汚れやキズがついてしまうもの。
新しいうちに、防水スプレーやクリームを塗っておけば、革に油分が補給され“保護膜”ができるので、後のお手入れも簡単になります。

そして、最近のゲリラ豪雨などで悩まされている方も多いと思いますが、革製品は雨対策が大変重要です。

革は水分を含むと繊維質が固くなり、色落ちやシミの原因にもなります。
必ず、お手入れの最後には防水スプレーを使いましょう。

それでは今回は「アイテム別」、「お困り別」でケアを見てみましょう。

1.起毛素材のケアは

スエードやヌバック、ベロアといった“起毛素材”と呼ばれるレザーのケアは、ツヤのある革のケアと少し異なります。
ビフォアケアとしての防水スプレーは必須。毛足を水や汚れから保護します。

防水スプレーは、缶をよく振ってから20センチほど離してスプレーします。液が乾かないと効果が出ないので、15分以上おいてください。多くかけたとしても効果は変わりません。

アフターケアとしては、起毛革専用のブラシでほこりや汚れを取り除き、ブラシで取れない場合はゴムタイプやスポンジタイプのクリーナーを使用します。

2.財布や革小物のケアは


革に合った専用のクリーナーの使用がおすすめ。

特に男性の方は、お財布をジーンズの後ろポケットに入れて持ち歩く方が多いと思います。
これだと座る時に革財布に圧力がかかり、痛む原因になります。

また、背中や腰は汗をかきやすいので、ポケット内が蒸れやすく水分を吸って革の痛みが早くなることが避けられません。
革財布は内ポケット、または鞄の中に収納しましょう。

革小物には様々な革が使われています。
ロウで加工された「ブライドルレザー」、馬の尻革の「コードバン」、「ヌメ革」など。
経年変化が楽しめる高価な革が使われることが多いので、できればそれぞれ専用のクリームを使用します。

手順としては以下を参照してください

  1. ブラッシングをする
  2. 柔らかいクロスでクリームを塗り伸ばす
  3. クリームが浸透した後に再度磨いてツヤを出す

特に革財布などは毎日触れるものなので、手あかなどが付きがちです。

汚れが目立って来たら、クリーナーで汚れを落とします。
ただ、強いクリーナーだと、デリケートな革素材は染料まで落ちてしまう可能性もあるので、必ず目立たないところで試してから使用してください。

3.エナメル素材のケア

女性なら一つは持っているエナメル素材の靴やバッグ。

実はこの素材には、防水スプレーは使用できません。水には強い塗膜 (ウレタン樹脂加工)を持っていますが、その反面寒さに弱く、ひび割れを起こしてしまう欠点があります。

箱に大事にしまっていたのにひび割れ、カビなどになりがちなエナメル。
しまい込みすぎず、適度に使って風を通したほうが長持ちします。

お手入れは、まず一般のクリーナーで汚れを落としてふき取ります。
その後に「エナメル専用のクリーム」を塗って、柔らかいクロスで 磨けば、買った頃のツヤがよみがえります。

4.革にキズがついてしまった時は


ちょっとしたキズでもペン先が細くなっていて扱いやすい。

革は日常で使っていると、どうしても爪などで表面を傷をつけてしまいがち。

修理に出すほどでもないけれど、という場合は「靴のキズ化粧」というアイテムで消すことができ、バッグでも同様に使えます。

広範囲のキズには無理ですが、線状のものであれば消すことができます。

5.上手な保管の仕方

それをバッグの中に
次の外出に向けたちょっとした一手間が長持ちのポイント

革バッグをしまう前には、かならず陰干し乾燥をさせて、クリーナーとクリームで充分にケアをしてからにします。

保管の時には、新聞紙を不織布や不要なTシャツなどに包んでアンコにし、バッグに入れて形を整え、湿気の少ない場所に置いてください。
買った時の不織布で包んでおくのもよいでしょう。

保管の関係で箱の中にしまう時は、乾燥剤や防カビ剤などを入れておくのもおすすめです。


今回取材にご協力いただいた(株)コロンブス本社

季節の変わり目を迎えて、しまってあったレザーやファーのバッグなどを、そろそろ取り出す時期かもしれません。

お気に入りの革バッグを、長くじっくり楽しむには、少しだけレザーケアのことを頭に入れて頂ければと思います。
手をかければかけるほど、革バッグは“時を経た味わい” というギフトをくれるはずです。

日常を共に過ごす“たいせつなパートナー”として、
革バッグがみなさんのライフスタイルに寄り添うことを願ってやみません。

これからもKAWANOWAを、よろしくお願いいたします。

取材協力:(株)コロンブス