【祝受賞】KIYOKAWAの「AUDREY」が「2020レザーアワード」に入賞しました! アトリエからの便り 2020年12月6日 by chie kawasaki 嬉しい報告がやってきました! KAWANOWAでも出展している「KIYOKAWA」。先日リリースされた新作の「AUDREY」のバッグですが、このデザインがなんと一般社団法人日本皮革産業連合会が主催する「JAPAN LEATHER AWARD2020」で、バッグ部門のベストプロダクト賞を受賞しました! 「JAPAN LEATHER AWARD」とは、国内最大のレザープロダクツの公式コンペティション。東京藝術大学の教授をはじめとして、主にファッション界で活躍する七名の審査員が厳正なる審査を重ねます。その数多くのエントリー作品の中から、ベストプロダクトに選ばれることは並大抵のことではありません。 こちらのページにはより詳しくバッグの詳細が載っていますので、じっくりご覧いただけると嬉しいです。 KIYOKAWAの製品はどちらかというと、皮革の味わいを活かしたユニセックスなアイテムが多いですが、こちらは二代目を継ぐ長女の松村美咲さんのデザイン。 今までにない、全く新しい風を吹かせてくれました。 以下が、美咲さんのエントリーに際する作品コンセプトです。(JAPAN LEATHER AWARD2020サイトより) 『手仕事を感じるバッグ』 革や金具に至るまで高い技術によるJAPAN MADEにこだわりました。革の染めは一枚一枚、手塗りで染めています。美しい革の風合いを活かすため、ボディは継ぎ目を無くし立体感の出るデザインに。 特徴的な口金は数少ない国内の職人による弊社オリジナルで、仕上げの磨きはアクセサリー職人によるもの。ミニマムなデザインで誤魔化しの効かない、クラフト感とは一線を画すハンドバッグに仕上げました。 そうなんです。まずこの口金が大変だったとか。 国内にも本当に少ない口金職人とアクセサリー職人さんに依頼して作ってもらったそう。よく見ると磨き加工に手仕事の味わいがあり、海外産の値ごろなものとはツヤや存在感が格段に違います。 そしてふくらみを生む曲線のマチづくり。どんな職人さんが作ったんだろうと思わせる、超絶技巧のテクニックと言えます。 11月28日に二子玉川駅のガレリアで行われた授賞式には、各賞の受賞者が集まり、みなさんの喜びの言葉を聞くことができました。美咲さんももちろんご登壇。 なぜこの作品が受賞したのかも、審査員長をされた長濱雅彦氏からもお聞きできました。こちらが審査員の方からのコメントです。 <審査員長 総評> 日本的な造形美は、どこから生まれたのか。相当綿密な計画、高い質の材料選び、上品なデザイン感性があってのことだろうと想像した。 一見地味に見えるデザインの背後に、作者の相当な拘りが感じられ、審査員の評価につながった。個人的には特にクラフト感に逃げず、モダンデザインを遂行した志に感服した。 「クラフト感に逃げず」という点が大きく評価されたようです。革を扱う人は往々にして、ハンドクラフト感や経年変化を特徴にしがちですが、そんな中であえてかっちりしたクラシカルな佇まいを追求したところが評価されたと思われます。 審査員長からコメントを頂いているところです。 有限会社清川商店のデザイナー&職人であり、小さな子供をもつママでもある松村美咲さん。かばん工房を営むご両親のもとに生まれ、小さい時から革や道具に囲まれていた美咲さんにとって、彼女自身の手で新しいかばんを生み出すことは夢のひとつだったかもしれません。 照れくさそうな松村社長と親子でパチリ。 プレッシャーも跳ねのけ、忙しい合間を縫って作り上げたこのかばんが、KAWANOWAにとっても誇らしい「受賞」となりました。 最後は受賞者のみなさんと記念撮影。このアワードから、数多くの新進気鋭のデザイナーたちが巣立ち、多くの作品が羽ばたいています。 きっとAUDREYも、バッグ業界に新しい風を吹かせてくれると期待しています。 以上、JAPAN LEATHER AWARDのレポートでした。 来年ももちろんありますので、腕に覚えのある方はぜひエントリーされてみてはいかがでしょう。